2008年02月号
通巻521号

特集 ミュージアムによる地域活性化

 スペインのビルバオやフランスのナントに代表されるミュージアムによる地域活性化の成功はわが国にも多くの示唆を与えてくれる。まちづくりへのプラス効果を期待する一方、財政制約の激化に伴い従来型の公共ミュージアムに代わるモデルの登場を期待する声も多い。地域に根付くミュージアムとは何か。その課題や展望を、現場で活躍する人材の視点から鋭く描く。

地域活性化におけるミュージアムへの期待と現実
根本 祐二 東洋大学大学院経済学研究科教授
公立美術館における公民連携モデルと手法選択の提案
寺井 素子 銚子市地域再生マネージャー
企業メセナと「アウトリーチ」――文化施設の取組みと多様な「アートとの出会い」

荻原 康子

 (社)企業メセナ協議会シニア・プログラム・オフィサー
視点を生む、人をつなぐ――金沢21世紀美術館でのアトリエ・ワンのプロジェクト
鷲田 めるろ 金沢21世紀美術館キュレーター
「ミュージアム経営リテラシー」と市民参画
村上 敬 静岡県立美術館学芸員
人文系博物館の再生と交流機能の強化
端 信行 兵庫県立歴史博物館館長
ミュージアムの社会へ向けたアウトリーチ――大学博物館の活動から
洪 恒夫 東京大学総合研究博物館客員教授
伝統芸能の殿堂に新風を――民間活力を活かした『安来節演芸館』の指定管理者制度
田中 憲一郎 大新東(株)営業推進部長
駄菓子屋の夢博物館と昭和の町
小宮 裕宣 駄菓子屋の夢博物館館長
◎<調査報告>
ハイテク学園都市のインターンシップ
――八王子市で開かれている大学生の「3日間社長のカバン持ち体験」
関 満博 一橋大学大学院商学研究科教授
◎<地域振興の視点>
誘致と育成
――地域産業政策の展開
大西 隆 『地域開発』編集長・東京大学
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