2009年9月号
通巻540号

特集 海外の経済開発PPP

 英国、米国の経験を踏まえてわが国に導入されたPPP(パブリック・プライベート・パートナーシップ)は、完全に定着し自治体のみならず多くの企業がノウハウを集積しつつある。
 本特集は、米国、欧州、途上国のPPPの現状及び現在最も注目されている代表的なプロジェクト例を取り上げることで、わが国PPPの将来像とともに、日本企業にとってのビジネスチャンスを探るものである 。

世界のPPPの趨勢―途上国の可能性
根本 祐二 東洋大学経済学部教授
米国のPPPの近況
リック・ノーメント 米国PPP協会(NCPPP)専務理事
国連ヨーロッパ経済委員会でのPPPの取り組み
アート・スミス マネージメント・アナリシス社社長 (元NCPPP会長)
途上国におけるPPPとサブサハラアフリカ地域を中心とする今後の課題
広瀬 恵美 東洋大学PPP研究センター リサーチ・パートナー
途上国におけるPPPの展開:はじめに
サム・田渕 東洋大学大学院教授
〈報告〉
1.ブラジル:ワールドカップサッカースタジアム建設
サイス・アマラル・ルシーナ セアラ州企画経営局局長
2.コロンビア:ボゴタ下水処理施設
ラミレズ・ビートレ・へレナ・カスラネダ 連邦計画省都市開発・環境政策局・水環境部副部長
3.エクアドル:新空港周辺FTZ・テクノパーク事業
マーコ・オランド・アルバレズ・ガーセス エクアドル新国際空港ファイナンス・管理社(CORPAQ)
ファイナンス・管理部オフィサー
4.バングラデッシュ:電力供給
AKMファズール・ハーク 連邦電力鉱物省電力局副局長
5.インドネシア:有料道路開発
ハーデイ・シアハン 公共事業省インドネシア高速道路局地域データ・技術情報部部長
6.モンゴル:ザンミンウッド・ロジステカルパーク・プロジェクト
ガンソート・カーレバタール 財務省購入政策局局長
7.パキスタン:PPP法的フレームワーク
アムジャド・モハメッド 財務省事務次官
8.タイ:政府センタープロジェクト
ポングパット・パーナナンダ 財務省エンタープライズ政策局社会技術商業サービス部財務調査官
9.タイ:廃棄物処理分野のPPP
アンスソン・デチャンチャイ 内務省地方自治局行政システム開発部政策計画調査官
10.パラオ:巨大ハマグリ
アモーミア・ハルオ 経済貿易省商業開発局行政アシスタント
11.パレスチナ:携帯電話サービス
モハメッド・バダー 通信情報技術省財務分配局局長
12.スリランカ:観光開発
バラサワッテ・ヌガエラ 観光省行政局上席副局長
◎<調査報告>
中国における環境美化活動の取組みについてのケーススタディ
──湖北省武漢市都市管理局と百歩亭社区を事例として
若杉 英治 大分市生活福祉課主査
◎<事業報告>ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリック2008

☆優秀賞作品紹介
  「ZERO-X(ゼロエックス)・赤煉瓦シリーズ」 近代ホーム株式会社
  「i-cube(アイキューブ)」 株式会社一条工務店
  「Sorara そらら」 株式会社サンクスホーム
  「ウイザースホーム『sola∞ie(ソライエ)』」 株式会社新昭和
  「ビーエコルド・イズシリーズ」 積水ハウス株式会社
  「プレミアムエコ」 三井ホーム株式会社
  「エアロテック・エアロテックCB」 三菱地所ホーム株式会社

★内容のページへ (PDF 688KB)
◎<地域振興の視点>
塩竈の歴史と地域づくり
大西 隆 『地域開発』編集長・東京大学

Library


トップページへ戻る