2010年 2月号
通巻545号

特集 公共交通を考える

 地方都市においては、人口減少やモータリゼーションの進展といった環境変化の中で、利用者の減少から多くの公共交通(鉄道・バス等)が岐路に立たされている。本特集では、行政・民間企業・住民といった関係者の協働(あるいはそれぞれの立場)による、“地域の足”を維持・再生するための様々な試みを紹介することで、今後の公共交通のあり方について考えてみたい。

DMV(デュアル・モード・ビークル)の実用化に向けた取り組み
佐藤 馨一 北海商科大学商学部教授
津軽鉄道の取り組み――奥津軽地域活性化を目指して
澤田長二郎 津軽鉄道(株)代表取締役社長
日本的な地域公共交通のあり方――IT活用型デマンド交通システム10年間の展開から
奥山 修司 福島大学経済経営学類教授
富山市における公共交通政策「市内電車環状線化の取り組み」
森 雅志 富山市長
歩行者と公共交通を優先する金沢市のまちづくり――新金沢交通戦略と具体的な取り組み
浅川 明弘 金沢市都市政策局交通政策課課長
地域住民と地元企業による新たなバスサービス「生活バスよっかいち」
西脇 良孝 NPO法人生活バス四日市理事長
公共交通再生の実現へ向けて――和歌山電鐵と中国バス再生の事例からの検証
小嶋 光信 両備グループ代表
ICカードを活用した地方鉄道による地域活性化
佐川 昌司 高松琴平電気鉄道(株)常務取締役経営企画室長
公共交通の復権に向けて――「100円バス」&「福岡シティループバス『ぐりーん』」
田川 真司 西日本鉄道(株)自動車事業本部計画部営業企画課長
利用者の利便性向上による第3セクター鉄道の再生
吉武 一彦 松浦鉄道(株)代表取締役社長
◎<調査報告>
阪神・淡路大震災15年と「人間復興」 ――新たな市民活動と市民経済
池田 清 神戸松蔭女子学院大学教授
◎<調査報告>
西粟倉村/百年の森林事業に向かう ――自立に向かう「村」の取り組み
関 満博 一橋大学大学院商学研究科教授
◎<事業報告>
「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリック2009」大賞決定
財団法人日本地域開発センター
◎<連載>できることちゃんとやってる? 日本の地域!
〜 超戦略的都市国家シンガポールから見える、地域のポテンシャルと活路
第5回 理想のまちづくりは実現できますか?
藻谷 浩介 (株)日本政策投資銀行国際統括部所属参事役
◎<地域振興の視点>
「低炭素都市」を世に問う
大西 隆 『地域開発』編集長・東京大学

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