2010年4月号
通巻547号

特集 北九州発「まちづくり戦略:環境と人材育成」

 政令市移行(1963年)から45年が経過し成熟期を迎えた北九州市では、人口減少や高齢化が進む中で過去に整備された都市・社会インフラの再構築が喫緊の課題となっている。他方で、米国金融危機に端を発した世界同時不況により、中国、韓国など東アジアとの近接性や製造業の集積といった同市の優位性も大きな影響を受けている。
  本特集では、ものづくり分野を中心とした産学官連携により蓄積された技術・ノウハウ・人材を活かした新時代の北九州市のまちづくりに注目したい。

<巻頭言>
「地域主権の時代」に増大する公立大学の役割
矢田 俊文 北九州市立大学学長
<北九州セミナーから>
基調講演
1:ハードを生かすまちづくり:逆都市化時代の北九州
  大西  隆 東京大学大学院工学系研究科教授

2:産業人材育成とまちづくり

  関  満博 一橋大学大学院商学研究科教授
現場からの報告

1:学びで地域の活性化

  関  宣昭 NPO法人里山を考える会代表

2:持続型社会に向けたアジアの環境リーダーの育成

  楠田 哲也 北九州市立大学国際環境工学部教授

3:200年住宅におけるPC混構造構法の可能性

  加藤 史衛 (株)加藤建築事務所代表取締役

パネルディスカッション「地域再生のための人材育成」

 パネリスト
  網岡 健司 新日本製鐵株式会社八幡製鉄所 総務部開発企画グループリーダー部長
  築城 則子 遊生染織工房主宰
  片山 憲一 北九州市産業経済局長
  伊野 憲治 北九州市立大学地域創生学群長
 コーディネーター
  大西 達也 株式会社日本政策投資銀行地域企画部地域振興グループ課長
<関連論文>
世界遺産と世間遺産の街・八幡
城戸 宏史 北九州市立大学大学院マネジメント研究科准教授
◎<調査報告>
合併に飲み込まれた町の生き残りをかけた取り組み
――美都町(現益田市)の柚子を軸にした展開
関 満博 一橋大学大学院商学研究科教授
◎<事業報告>
「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリック2009」表彰式開催
財団法人日本地域開発センター
◎<地域振興の視点>
アメリカのメインストリートプログラムから学ぶこと
大西 隆 『地域開発』編集長・東京大学

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