2010年8月号
通巻551号

特集 広域連携の課題と展望

 人口減少と高齢化を抱えた日本の地方に明るい未来を見出すことは容易ではない。打開のひとつの方向はアジア各地とのネットワークの強化である。今後の広域圏の活動の国際的な展開を展望する。
  折から2009年8月には広域地方計画が定められ、新しい広域計画がスタートした。また、定住自立圏など、広域市町村圏に代わる広域圏制度も発足している。こうした制度変更の評価を含みつつ、新政権の下での広域計画と広域圏の将来を論ずる。

特集にあたって
大西 隆 『地域開発』編集長・東京大学
東アジア時代における広域連携と広域計画
大西 隆 東京大学大学院工学系研究科教授
広域地方計画への期待と国土計画の課題
西浦 定継 明星大学理工学部教授
地方分権社会の広域計画・広域連携
菅 正史 (財)土地総合研究所調査部研究員
地方自治体政策の主体的責任と広域的責任
――変革の時、地方自治体が政策Areaの捉え方を転換し『準備』しておくべきもの 
梶原 文男 政策研究大学院大学教授
首都圏整備計画と首都圏広域地方計画――首都圏における広域計画の系譜と展望
片山 健介 東京大学大学院工学系研究科助教
国土形成計画で関西3空港問題はどう扱われたか?
――グランドデザインとしての広域地方計画の課題
瀬田 史彦 大阪市立大学大学院創造都市研究科准教授
広域連携による国際経済交流と外国企業誘致
――グレーター・ナゴヤ・イニシアティブの経験と政策的含意
福島 茂 名城大学都市情報学部教授
越境地域連携の展望
戸田 敏行 (社)東三河地域研究センター常務理事
広域地方計画を通じた広域ガバナンスの再構築に向けて――九州地方の事例から
志摩 憲寿 東京大学大学院工学系研究科助教
地方自治体から見た広域地方計画
小川 剛志 木更津市都市整備部長
◎<調査報告>
新たな時を迎える中越国境貿易──広西チワン族自治区の友誼関と浦寨ゲート
関 満博 一橋大学大学院商学研究科教授
◎<事業報告>
「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリック2009」
・表彰制度について (財団法人日本地域開発センター)
受賞作品紹介

「FP204+サンブリッド」/「ZERO-X 耐熱耐火レンガ 200年住宅モデル」/「xevo シリーズ」/「xevo FU」/「デシ家 『家族の空間』」/「ce-si-bo セシボ」 /「NEW エルソラーナ」 /「スマート・ワン ソーラー」 /「パルジェ」 /「ファースの家」/「ecolo」/「へーベルウォール+(プラス)」/「FPの家」


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