2011年3月号
通巻558号

特集 地域産業の活性化の拠点「道の駅」

 「道の駅」は1993年4月22日の第1回登録から18年を経過し、2010年8月9日現在で全国で952カ所となった。基本的な機能は、「休憩機能」「情報発信機能」「地域の連携機能」の3つである。
  サービスエリアとは違い、道の駅は地域への入り口である。これを象徴するのが、農産物の直売や郷土の伝統食や伝統菓子の提供であろう。そこには地域の人びとが登場し、道の駅に停泊する人びとと深い交流を開始する。道の駅に出荷する生産者は勇気づけられ、レストランの郷土食により、農村では新たな事業化が進められたなどが報告されている。
  道の駅とは何か、地域産業振興とどう関わるのか、これからの進化の方向はどうか、道の駅がもたらす地域への新たな可能性をみていく 。

■インタビュー 「道の駅」の目指したものと、その後
橋本 正法 特定非営利活動法人地域交流センター 代表理事
北海道深川市/深川を楽しむならまずはここから「道の駅ライスランドふかがわ」
酒本 宏 株式会社KITABA代表取締役社長
岩手県遠野市/年間百万人を集める民話の里の道の駅――地域の観光・産業拠点「遠野風の丘」
関 満博 一橋大学大学院商学研究科教授
群馬県川場村/村のタウンサイトとしての道の駅「川場田園プラザ」
立川 寛之 八王子市広聴広報室秘書担当主査
兵庫県猪名川町/道の駅「いながわ」――田園集落とニュータウンを繋ぐまちづくりの拠点
梅村 仁 尼崎市企画財政局都市政策課課長
島根県飯南町/高速道路の新規開通と道の駅――「道の駅頓原」「道の駅赤来高原」
西村 裕子 一橋大学大学院商学研究科博士課程
広島県北広島町/町の地域振興・農業振興の拠点「道の駅舞ロードIC千代田」
松永 桂子 島根県立大学総合政策学部准教授
高知県/四万十町スタイルを目指して――あぐり窪川の挑戦
畦地 和也 高知県黒潮町役場
福岡県宗像市/地域食材にこだわる地域産業の拠点「道の駅むなかた」
大西 達也 株式会社日本政策投資銀行地域企画部地域振興グループ参事役
◎<調査報告>
「道の駅」のサービス水準の向上と地域振興への方向性
熊野 稔 徳山工業高等専門学校教授
◎<事業報告>
「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリック 2010」大賞発表

財団法人日本地域開発センター

◎<連載>地域資源∞全国展開プロジェクト 第7回
大川商工会議所:食と木のコラボレーション事業
──郷土の農水産品と木工技術に着目し生活提案グッズを開発
林 健太 日本商工会議所流通・地域振興部

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