2011年9月号
通巻564号

特集 東日本大震災―創生へ

 東日本大震災からまもなく5カ月が経過する。復興構想会議の答申が出され、震災に強いまちづくり――居住空間やコミュニティのあり方、地域産業の再生、行政システムなどに関して深く議論し、今後の中長期的な再建の道のりを検討する際に基盤となる考え方が示されたことになる。
 本特集では、東北地方に暮らし、働いておられ、実際に被災した研究者を中心に、再生に対する所見、あるいは「東北地方の占めるべき位置」などについて記述していただくことにした。

特集にあたって
矢作 弘 『地域開発』編集委員・龍谷大学
復興体制は十分か
大西 隆 東京大学大学院工学系研究科教授
津波に備えるまちづくりのハードとソフト
阿部成治 福島大学人間発達文化学類教授
被災後100日の復興まちづくりとその課題
姥浦道生 東北大学大学院工学研究科准教授
復興に建築家の知恵を:
アーキエイド(東日本大震災における建築家による復興支援ネットワーク)の活動
小野田泰明(東北大学)・加藤優一(千葉大学)
ポスト3・11におけるコミュニティ再生の方向
吉原直樹 大妻女子大学社会情報学部教授
震災ボランティアと市民社会
深尾昌峰 龍谷大学政策学部准教授、きょうとNPOセンター常務理事
新・東北論――復興とともに目指す地域の姿
桑山 渉 財団法人北海道東北地域経済総合研究所(ほくとう総研)専務理事
東日本大震災が問いかける自治体のかたち
栗本裕見 大阪市立大学都市研究プラザ特別研究員、佛教大学非常勤講師
自治体機能喪失時のバックアップ体制
根本祐二 東洋大学PPP研究センター長
◎<寄稿>
「ライフスタイルのブランド化による地域づくり構想」と人材の確保――二地域就労の提案と実践
高村義晴 東大まちづくり大学院・持続可能なまちづくりプロジェクトチーム
◎<研究報告>
八潮市まちづくり条例は凄い!
松本 昭 東京大学大学院工学系研究科
◎<調査報告>
沖縄県浦添市/沖縄を発信するプラットホーム
――ソフトとリアルの融合を目指す「てぃーだスクエア」
関 満博 明星大学経済学部教授
◎<連載>商工会議所が取り組む観光振興 第3回
平成22年度きらり輝き観光振興大賞「観光立“地域”特別賞」受賞:日南商工会議所(宮崎県)
──県南まとめ広域連携で食の開発
松浦絵美 日本商工会議所流通・地域振興部主査

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