2012年2月号
通巻569号

特集 縮小都市デトロイトの諸相

 デトロイトは20世紀、自動車産業を牽引し、車に依存する暮らし――アメリ カン・ウエイ・オブ・ライフを演出し、しばしば「アメリカの首都」と呼ばれてきた。しかし、1950年代をピークに人口減少がはじまり、半世紀余に市人口を60%激減させた。市内に膨大な空き地が広がっている。 居住、都市機能の郊外化、グローバル経済の進展に伴う生産現場の域外流出などが縮退の事情である。新しい世紀を迎えたころから、都市農、アート活動、ニューベンチャーなどをバネに、デトロイト再生の取り組みが顕在化してきた。縮小都市の先端を走るデトロイトの最近事情を報告する 。

特集にあたって
矢作 弘 『地域開発』編集委員・龍谷大学
縮小先端都市デトロイト――縮退の事情、そして反転の兆候
矢作 弘 龍谷大学政策学部教授
都市の終末ケア?
岡部明子 千葉大学大学院工学研究科准教授
人種問題に苦しむ縮小都市・デトロイト
西山八重子 金城学院大学現代文化学部教授
クリエイティブ産業は都市を再生させるか?――廃墟から立ち上がるデトロイトの挑戦
西山志保 立教大学社会学部准教授
アウトリーチ活動がデトロイトの風景を治癒する
阿部大輔 龍谷大学政策学部准教授
「緑のデトロイト」として再生を目指す――都市農/農業の展開
矢作 弘 龍谷大学政策学部教授
デトロイトにおける自動車産業の変遷
明石芳彦 大阪市立大学大学院創造都市研究科教授
◎<調査報告>
少子化の現状と子育て支援サービス市場の拡大
藤井康雄・織田洋輔・植村佳代 株式会社日本政策投資銀行産業調査部
◎<連載・最終回>商工会議所が取り組む観光振興 第6回
平成22年度きらり輝き観光振興大賞
「振興賞」受賞:会津若松商工会議所(福島県)  

地域の文化・産業・人材を活用した城下町回廊のにぎわいを創出
林 健太 日本商工会議所流通・地域振興部
◎<地域振興の視点>
社会を変える新たなビジョン
大西 隆 『地域開発』編集長、東京大学

Library
 『地域開発研究懇談会』開催一覧(2011.4-12012.1)
 『地域開発』総目次(2011.1-12)

※2012年2月号-お詫びと訂正>>>

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