2012年3月号
通巻570号

特集 シティプロモーション再考

 人口減少社会の到来にあたり、地方だけでなく都市部においても交流人口に注目が集まり始めている。居住人口が減少する中で地域が存続していくためには、通勤・通学者に加えて域外からの観光・ビジネス客を含む交流人口の確保が不可欠である。さらに、自らがどのような地域であり、また将来どのような地域を目指しているのかを明確に発信するシティプロモーションが重要となる。
 本特集では、全国各地で官民関係者が自らの地域資源を見つめ直し、総動員することで地域の魅力を最大化するシティプロモーションの実態を検証したい

特集にあたって
大西達也 『地域開発』編集委員・株式会社日本政策投資銀行
シティプロモーションのススメ
傍士銑太 一般財団法人日本経済研究所専務理事兼地域未来研究センター長
地球時代のシティプロモーション
藻谷浩介 株式会社日本総合研究所調査部主席研究員
地域(SENDAI)を世界に発信するための人材育成――「せんだい大志塾」の試み
大西達也 株式会社日本政策投資銀行地域企画部地域振興グループ参事役
ローカルリンク・プロモーション――北海道ガーデン街道の取り組み
林 克彦 北海道ガーデン街道協議会会長
八戸ポータルミュージアム「はっち」でまちを元気に
風張知子 八戸ポータルミュージアム館長
香取市佐原 復興観光という市民活動――互いの違いを認め合い、感謝しあうこと
椎名喜予 千葉県香取市市民環境部市民活動推進課長
「バイオマスタウン真庭」の取り組み――地域のマーケティングの視点から
中村聡志 日本商工会議所流通・地域振興部主席調査役
北九州市の震災以後の企業誘致戦略
城戸宏史 北九州市立大学大学院マネジメント研究科教授
福岡地域戦略推進協議会の取り組み
――国際競争力の強化による福岡都市圏の持続的な成長に 向けて
後藤太一 福岡地域戦略推進協議会事務局長、合同会社福岡アーバンラボラトリー代表社員
花と緑に囲まれた芸術の里づくり
――大城花咲爺会の活動を通して見た地域の活性化
外間 裕 沖縄県北中城村/大城花咲爺会長
スイス・ツェルマットの観光プロモーション戦略と地域経営
山田桂一郎 JTIC. SWISS代表、観光カリスマ
◎<調査報告>
北海道帯広市/街の「へそ」の屋台を展開
――地域振興、起業支援、地産地消を目指す「北の屋台」
関 満博 明星大学経済学部教授
◎<地域振興の視点>
地域開発の大きな話と小さな話――小さなメッカになろう
大西 隆 『地域開発』編集長、東京大学
◎<書評>北脇保之 編
シリーズ 多文化・多言語主義の現在4
『「開かれた日本」の構想――移民受け入れと社会統合
★内容のページへ(準備中)
毛受敏浩 公益財団法人日本国際交流センターチーフ・プログラムオフィサー
◎<書評>関 満博 著
『東日本大震災と地域産業復興T 2011.3.11〜10.1 人びとの「現場」から』
★内容のページへ(準備中)
本荘雄一 神戸都市問題研究所



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