2013年4月号
通巻583号

特集 防災拠点として注目される「道の駅」

 道の駅が誕生して今年で20年。その数は全国996カ所にのぼる。近年では産業振興や交流の拠点として進化を遂げ、地域の期待を背負う存在となりつつある。
  東日本大震災では、防災拠点の役割を果たしたことが注目される。被災者に食料や暖をとるスペースを提供し、多くの住民を救った。その後、自衛隊やボランティアの中継地として機能、最近では「産業復興の拠点」へと変化を遂げている。本特集では「被災の前線に立つ道の駅」、「後方支援に従事した道の駅」、「津波被災から復旧・復興した道の駅」の3つの類型に分け、各道の駅が果たした役割や課題についてみていくことにする。

T.被災の前線に立つ
福島県相馬市/地震、津波、原発事故の混乱の中で「そうま」
黒田浩介 グランデザイン株式会社代表取締役
宮城県石巻市/震災直後も営業を継続して被災者を支援した「上品の郷」
下嵜 拓 財団法人地域活性化センター総務企画部企画・コンサルタント業務課副参事
岩手県野田村/地域のネットワークが大きな力を発揮した「のだ」――村を支えた「紫」と「塩」
戸田 香 神戸大学大学院法学研究科(政治学)博士後期過程、朝日放送株式会社
岩手県山田町/民間主導の道の駅が果たした柔軟な対応「やまだ」
――災害対応から産業復興拠点へ
松永桂子 大阪市立大学大学院創造都市研究科准教授
岩手県宮古市田老/津波で壊滅したまちを支えた「たろう」
――一時避難所としての役割を超えて
松永桂子 大阪市立大学大学院創造都市研究科准教授
U.後方支援に従事
岩手県宮古市川井/流域連携で被災地に物資供給「やまびこ館」
――上流の道の駅が下流の沿岸地域の後方支援を行う

関 満博

明星大学経済学部教授
岩手県遠野市/休息と商品供給に努めた「遠野風の丘」
――防災後方支援都市の一つの機能

関 満博

明星大学経済学部教授
V.被災からの復旧・復興
岩手県宮古市/被災後1年後に仮操業「みやこ」
酒本恭聖 大阪市立大学大学院創造都市研究科博士後期課程、
川西市中央北整備部中央北推進室
宮城県気仙沼市/津波被災後、即、仮操業開始「大谷海岸」
酒本恭聖 大阪市立大学大学院創造都市研究科博士後期課程、
川西市中央北整備部中央北推進室
福島県いわき市/再オープンを果たした「よつくら港」
姜 雪潔 明星大学経営学部経営学科助教
◎投稿<調査報告>東日本大震災における東北「道の駅」の調査から
20年目を迎えた「道の駅」の防災化への方向性について
熊野 稔 徳山工業高等専門学校環境建設工学専攻教授(工学博士)
◎<調査報告>
高等学校と地域による連携教育の模索
――京都市立伏見工業高等学校・大阪府立茨木高等学校を事例として
吉町季至子 京都市立堀川高等学校教諭

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