2014年2月号
通巻593号

特集 まちなかの集客プロジェクト

 日本の人口が減少していく中で地方都市の中心市街地では、住む人、来る人の減少から近年さらに空洞化が進行している。そのような状況下、再開発や新規のハコモノ投資に頼ることなく、地域関係者が中心となって、歴史的街並みから地元特産物まで、さまざまな既存の地域資源を活かした集客プロジェクトが生まれている。
 本特集では、まちなかを舞台とした新旧の集客プロジェクトを紹介するとともに、地域住民や来街者が求める「まちなかの機能」について考えてみたい。

特集にあたって
大西達也 『地域開発』編集委員
北海道函館市/「函館西部地区バル街」のメカニズムとその機能
前田幸輔 株式会社日本経済研究所地域本部・地域振興部 副主任研究員
宮城県仙台市/市民手作りのお祭り―定禅寺ストリートジャズフェスティバルin 仙台
大熊崇生 JSF実行委員会実行委員長
新潟県三条市/三条マルシェ―ごった市@ホコテンが"まんなか"にもたらした賑わいのカタチ
恋塚忠男 三条市経済部地域経営課長
東京都台東区/まちじゅうが展覧会場 芸工展―まちの人をつなぐプラットホームに
渡真利紘一 芸工展実行委員長
静岡県浜松市/多様な人達と専門性の高い商店が共存する街─ゆりの木通り商店街
鈴木基生 豊川市建設部都市計画課課長補佐
愛知県岡崎市/三方よしの「まちゼミ」が変えたこと―来店者アップで店のファンづくり
長坂泰之 地域活性化伝道師、タウンプロデューサー・中小企業診断士、
(独)中小企業基盤整備機構経営診断統括室主任研究指導員兼震災復興支援部参事
岡山県倉敷市/三斎市─くらしき朝市 三斎市
中村陽二 有限会社リスプ環境都市建築研究所
高知県高知市/323年目を迎えた土佐の日曜市─その「伝統と歴史の価値」
杉本正博 株式会社四銀地域経済研究所主席研究員
大分県竹田市/集客をめざさない集客イベント―たけた竹灯篭「竹楽(ちくらく)」
野田良輔 竹田市副市長
長崎県佐世保市/YOSAKOIさせぼ祭り
大西達也 一般財団法人日本経済研究所調査局長兼地域未来研究センター副局長
◎<調査報告>
秋田県大潟村/1200ヘクタールの米の直販をまとめる
―日本のモデル農業として進化「大潟村あきたこまち生産者協会」
関 満博 明星大学経済学部教授
◎<研究報告> 地域革新に貢献する社会的インフラとしての大学の役割
─地域社会のイノベーションを担う人材育成を目指して(上)
韓国における雇用創出と地元企業の再活性化につながる「大学教育改革」の取り組み
大石尚子 龍谷大学地域協働総合センター 博士研究員
◎<連載>脱マスツーリズムの新潮流(6)
東日本大震災から3年 釜石における新規ホテル参入と観光流動の創出の動き
千葉千枝子 観光ジャーナリスト・横浜商科大学講師

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