2004年 2月号
通巻473号

特集 まちづくり考「金沢モデル」

 まちづくりは地方分権の時代。それぞれの都市の知恵と工夫が求められる。その具体的な政策は条例に体現される。金沢市はこれまでに16本のまちづくり関連条例をつくってきた。
 こまちなみ保存条例、歩けるまちづくり条例――など、金沢のしっとり潤いのある町並み景観を連想させるユニークな条例がいっぱい。伝統的文化産業の振興と、歴史的、文化的な資産を生かすまちづくりを融合させた都市政策、それを「金沢モデル」と呼び、特集する。
まちづくり考「金沢モデル」
矢作 弘 大阪市立大学大学院創造都市研究科教授
金沢のまちづくり計画・運動の歩み 
川上 光彦 金沢大学工学部教授
ユニークなまちづくり条例を読み解く
金沢市役所  
用水のまち・金沢の古くて新しい自治
碇山 洋 金沢大学経済学部助教授
創造都市をめざす金沢企業の群像
佐々木雅幸 大阪市立大学大学院創造都市研究科教授
人づくりと心づくり――老舗と文学の町からのまちづくり
米澤 修一
老舗・文学・ロマンの町を考える会/金澤・東山まちづくり協議会
金沢経済の文化的土壌――茶屋街・温泉町・醤油町の実験から
出島 二郎 マーケティング・プランナー
埒 正浩 (株)日本海コンサルタント計画本部長
水野 雅男 まちづくりコーディネーター
金沢市民芸術村のめざすもの 
細川 紀彦 金沢市民芸術村村長
金沢職人大学校設立とその後の歩み
小堀 為雄
(社)金沢職人大学校理事長(現・金沢学院短期大学長)
◎<書評> 
坪郷 實 編
『新しい公共空間をつくる
――市民活動の営みから
 
齋藤 純一
横浜国立大学教授
◎<書評> 
大西 隆/他 著
新しい自治体の設計2

『都市再生のデザイン
――快適・安全の空間形成
 
高野 公男
東北芸術工科大学教授
<地域振興の視点> 続・首都圏の今A
空室利用による地域産業再生
――家守事業というアイディア
佐藤 秀俊
日本政策投資銀行首都圏企画室課長
地域開発文献紹介

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