2004年10月号
通巻481号

特集 日本のものづくりを支える――諏訪圏の挑戦

 我が国有数の精密工業集積地である諏訪圏域では、地元に残って事業拡大している企業、海外に進出することで地域の業務拡大につなげている企業など、したたかに生き残りを賭けて挑戦している地場企業が増加してきている。特に、2002年から始まった、当地域の技術を国内外にアピールする「諏訪圏工業メッセ」は、毎年規模と内容を充実させて開催されており、オンリーワン企業の集積による超精密機械工業地域としての強化に向けて重要な役割を果たしつつある。製糸業以来の製造業の伝統を継承し、ものづくりに拘り、要素技術の時代に応じた展開により生き残りを図っている最近の新しい動きを紹介しながら地域活性化へのヒントを探る。
特集にあたって
澤田 正彦 エルシーブイ株式会社取締役
天の時、地の利、人の和――諏訪圏工業メッセ 
山崎 壯一 諏訪圏工業メッセ実行委員長、諏訪商工会議所会頭
「エプソンのものづくり」と諏訪 
草間 三郎 セイコーエプソン株式会社代表取締役社長
諏訪圏製造業の変遷が照射するもの
新井 貴 日本政策投資銀行地方開発部課長(企画調査担当)
スマートデバイスの供給基地を目指して
小松 廣之 財団法人長野県テクノ財団諏訪テクノレイクサイド地域センターテクノコーディネーター
地域の技術拠点としての精密工業試験場 
島田 享久 長野県精密工業試験場場長
テクノプラザおかやと諏訪圏の産業振興 
小泉 光世 岡谷市役所経済部部長
企業連携による取り組み事例――Shimosuwa Industry Venture下諏訪→諏訪→信州のS.I.Vへ
椎村 尚平 事業協同組合S.I.V下諏訪理事、株式会社S.I.V専務取締役事業部長
ものづくりの神髄に学ぶ――企業はゴーイングコンサーン 
野村 稔 野村工業株式会社代表取締役社長
世界トップシェアのモノづくり
小島 信勇 株式会社ミクロ発條代表取締役社長
諏訪圏のものづくり企業を取材して
澤田 正彦 エルシーブイ株式会社取締役
諏訪東京理科大学地域コンソーシアム 
重倉 祐光 諏訪東京理科大学学長
◎<調査報告>オースティン・モデルによる地域経済発展とスマートグロース(3)
地域リーダーシップ組織の役割
海道 清信 名城大学都市情報学部教授
村山 隆英 日本生命不動産部営業部長
高田 容治 株式会社ナバ社長・オースティン市名誉市民
◎<調査報告>国土計画と地方分権(2)
国土利用計画制度の問題点と課題について
加瀬 五郎 千葉県国土利用計画地方審議会会長
<地域振興の視点>続・首都圏の今E
拡がる公民パートナーシップ――保育サービスにおける挑戦
 
石井 順一郎 日本政策投資銀行首都圏企画室副調査役
◎<新刊紹介>矢作弘著/末松誠写真
『産業遺産とまちづくり』 
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地域開発文献紹介

■お詫びと訂正
10月号特集にあたって(澤田正彦)に誤りがあり、お詫びして訂正いたします。(編集部)
(1ページ 左段 1行目)
誤:製造業は国内総生産約500兆円の約2割1兆円程度を占めている。
正:製造業は国内総生産約500兆円の約2割100兆円程度を占めている。

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