2004年12月号
通巻483号

特集 震災10年の神戸経済

 1995年1月17日から、そろそろ丸10年が経とうとしている。人々の関心も薄れているが、阪神・淡路は必死の産業復興に取り組んできた。初期に期待された「経済特区」は実現できなかったものの、独自に医療産業都市構想、新しい中国人街などのプロジェクトは確実に進んでいる。他方、長田のケミカルシューズなどは依然として難しい。テーマによる温度差も大きい。
 本特集では、産業復興の前線に立っている人々を執筆者の中心に据え、現状と今後の課題を総括してみた 。
特集にあたって
関 満博 『地域開発』編集委員・一橋大学
震災10年と新しい神戸づくりを考える
新野 幸次郎 (財)神戸都市問題研究所理事長
ケミカルシューズの10年 
三谷 陽造 「震災10年 神戸からの発信」推進委員会事務局企画広報部長
地域産業再生への試み 
木原 勇 神戸市産業振興局主幹(生活産業担当)
新たな先端産業創出に向けて――神戸医療産業都市構想 
三木 孝 神戸市企画調整局調整室主幹
新たな観光交流都市を目指して
中瀬 俊明 神戸市生活文化観光局観光交流課長
中国・アジアに門戸を開く――新たな中国人街(ビジネス中華街)の形成
竹部 元造 神戸市人事委員会事務局長
神戸空港の活用と神戸のまちづくりについて 
安藤 直哉 神戸市みなと総局空港整備室参事
社運を賭けた新しい挑戦――地域と共生する都市型発電所 
片岡 秀樹 (株)神戸製鋼所鉄鋼部門IPP本部
モノを買う場から、地域コミュニティの核へ――震災からの商店街復興 
東 朋治 (株)神戸ながたティ・エム・オー総括マネージャー
震災復興におけるコミュニティ・ビジネスの役割と課題
加藤 惠正 兵庫県立大学経済経営研究所所長
震災の10年から、新しい神戸への10年に――産業振興の視点から考える
関 満博 一橋大学大学院商学研究科教授
◎<調査報告>古都チェンマイと奈良町のまちづくり交流
宮本 孝二郎 (社)奈良まちづくりセンター副理事長
Library
◎<地域振興の視点>続・首都圏の今F(最終回)
新たな時代の地域ビジョンを描く――国際競争力のある首都圏づくりのために
小林 成弘 日本政策投資銀行首都圏企画室長
地域開発文献紹介
『地域開発』2004年総目次

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