2005年 3月号
通巻486号

特集 「佐賀県ブランド」がゆく

 佐賀県は県域が狭いことに加えて隣接する雄県、福岡の陰に隠れてひっそりと時を過ごしているという印象であった。ところがここ数年、至って元気がいい。玄界灘と有明海に挟まれた豊かな自然と佐賀藩に機縁する歴史遺産を生かした産業政策や街づくり、ハイテク技術の実用化など多分野で目覚しい取組みがはじまっている。それらを「『佐賀県ブランド』づくり」への挑戦として特集し、紹介する。
<インタビュー>
『佐賀県ブランド』を育てる
古川 康 佐賀県知事
地域産業政策「佐賀県モデル」
脇山 行人 佐賀県統括本部政策監グループ政策第一担当副課長
地方空港に活路を開く――有明佐賀空港 
大久保 悟 佐賀県交通政策部空港・交通課利活用推進担当係長
九州初のシンクロトロン光応用研究施設 
志波 幸男 財団法人佐賀県地域産業支援センター・九州シンクロトロン光研究センター副所長
元気になる、元気にさせる嬉野町
池田 幸一 嬉野町総務部総務課副課長
佐賀大学・地域おこしの頭脳基地を目指す――「民学官」連携への挑戦 
新富 康央 佐賀大学地域貢献推進室長・文化教育学部教授
21世紀に蘇った佐賀城本丸御殿 
杉谷 昭 佐賀県立佐賀城本丸歴史館館長
生ごみの資源循環による地域の活性化――「生ごみを宝に!」 
福田 俊明 NPO法人伊万里はちがめプラン代表
石積景観で日本一の棚田から棚田米
副島 至誠 唐津市総務部広報公聴課参事
海洋温度差発電と新産業創出――佐賀から世界へ、世界から佐賀へ 
池上 康之 佐賀大学海洋エネルギー研究センター
◎<調査報告>
ユニバーサルデザインからユニバーサル社会(ソサエティ)へ

山本 誠 飛騨高山観光客誘致促進東京事務所
◎<シリーズ>地域開発の課題を提起する
議員は何を調査するのか
――政務調査費裁判について

水田 洋 名古屋大学名誉教授
◎<書評>澤村明著
『まちづくりNPOの理論と課題』

高村 学人 東京都立大学
地域開発文献紹介

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