2006年 3月号
通巻498号

特集 曲がり角に立たされた大型店政策

  地方都市都心の衰退が酷い。90年代以降、大型店の郊外進出が加速した影響が大きいが、病院や公共施設の移転も衰退に拍車をかけた
  この間、国、地方自治体が取り組んできた中心市街地活性化対策は、成果をあげていない。国は都市計画法を改正し、大型店の郊外立地を規制することになったが、「敗北」の原因はどこにあるのか、再生の道筋をどう描くべきか――を考える 。
<特集にあたって> 中心市街地活性化、その「失敗の研究」 
矢作 弘 『地域開発』編集委員・大阪市立大学
なぜ、まちづくり3法は機能しなかったか 
●活性化の根拠が不明瞭だった中心市街地対策
藻谷 浩介 日本政策投資銀行地域企画部参事役
●多様な要因の重なり:「市場の失敗」から「スプロール開発」まで
篠原 徹 日本商工会議所常務理事
●まちづくり3法改正の動きを踏まえて
伊藤 伸一 (財)国土技術研究センター調査第三部次長
先端の取組みから学ぶまちなか再生
●鶴岡市:挑戦と課題
佐藤 滋 早稲田大学理工学術院教授、早稲田大学都市・地域研究所所長
●長岡市:大型店撤退時代のまち再編/再生
樋口 栄治 長岡商工会議所専務理事
●富山市:公共交通を活用したまちづくり
森 雅志 富山市長
地域商業の再生と地域内再投資力の育成
岡田 知弘 京都大学大学院経済学研究科教授
わが国とドイツの大型店立地コントロール、3つの差異
姥浦 道生 大阪市立大学工学部助手
英国における小売開発規制の新たな視点
根田 克彦 奈良教育大学教授
◎<連載>四季のにいがた・第3回
道路を止めた雛人形――城下町村上町屋の人形さま巡り
寺尾 仁 新潟大学工学部助教授
◎<地域振興の視点>
県民はどんな広域地方圏を望んでいるのか?
大西 隆 『地域開発』編集長・東京大学

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