◇総評(坂本雄三副委員長) |
1) |
今回は、外皮と設備の総合的な省エネルギー基準、いわゆるトップランナー基準とも言われる国の基準ができ、それを使って評価することとした。審査評価方法の大枠は従来通り視点1、視点2、視点3、視点4と4つ評価のポイントを設けている。視点1については、総合基準ができ、その基準達成率という指標で評価した。また、対象になっているエネルギー用途が、暖房、冷房、換気、給湯に加え、照明と太陽光発電という2つ項目が加わった。 |
2) |
日野建ホームの「ムダの無い家」は、非常にQ値は小さく1.26(U地域)であった。特徴的なのは暖房システムで、全館暖房システムになっていて、ヒートポンプの温水暖房とパネルラジエーターを使ったシステムになっている。今回、トップランナーの基準によって評価されると、基準値は大きな値になり、その基準達成率が高まった。 |
3) |
「フィアスホームLUCE」の仕様は、Q値としては多少大きいが、暖冷房ばかりでなく、照明も省エネを考えているというところで、非常に総合点が高い。各項目満遍なく対策をとっているところが基準達成率に表われた。 |
4) |
今回からは設備の項目(照明・太陽電池)を増やしたが、やはり省エネの基本というのは断熱とヒートポンプということが言える。Q値が小さいということ、その基本を守りつつ、設備の性能、いわゆる総エネルギー、太陽光発電、そのあたりもさらに充実させると、「ゼロエネルギーハウス」などへもつながっていくと思われる。今後の課題としては、地中熱利用などの評価についても精度をさらに高めて行きたい。 |
各委員による講評資料は下記のテキストリンクをクリックしてください。
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○坂本雄三副委員長は、こちら → (pdfファイル277KB)
○阿曽香審査委員は、こちら → (pdfファイル1,081KB)
○田原祐子審査委員は、こちら → (pdfファイル362KB)
○吉田直樹専門委員は、こちら → (pdfファイル289KB) |