「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリック2009」表彰式開催

 (財)日本地域開発センターでは、本年度が第3回目となる「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・ エレクトリック2009」表彰式を2月16日、東海大学校友会館(東京都千代田区霞が関)において、 受賞者をはじめ、150名を超える方々にご出席をいただき 、開催しました。
■表彰式の概要

 最初に審査委員の紹介に続き、伊藤滋審査委員会委員長(当財団会長)より開会の挨拶を行ったあと、ご来賓の橋本公博国土交通省住宅生産課長、ならびに、佐藤努経済産業省住宅産業窯業建材課課長補佐からご挨拶をいただいた。
 
国土交通省の橋本公博氏からは、「日本が国際公約として掲げる CO2 25%削減に向けて道筋(ロードマップ)を検討中であり、住宅・建築分野に大きな期待がかかる中、住宅版エコポイント制度を設けた。そういう意味では、今回で3年目を迎えたこの表彰で、先進的な提案をいただいた。さらに、一歩も二歩も前に進んだ革新的な提案を期待しています。」とのコメントをいただいた。
  また、経済産業省の佐藤努氏からは、「住宅分野における省エネルギー効率の向上については、住宅全体としてエネルギー効率に着目し、その改善を図っていくことが重要と考えている。本表彰制度は、まさにこのような視点に基づき、先進的な住宅を表彰する制度であり、住宅の省エネルギー効率向上に向けた取り組みを加速する原動力となるものと考えています。また、住宅版エコポイント制度によってエネルギー効率の優れた新築住宅が増加するとともに、ストック住宅の省エネ改善が普及することで、省エネ性能に優れた快適な住宅が増加することを期待しています。」とのコメントをいただいた。
  次に、選考結果を発表し、表彰状を伊藤審査委員長から大賞((株)トステム住宅研究所フィアスホームカンパニー、日野建ホーム(株))、ならびに、特別賞(&地域賞)の各賞を、また、坂本副委員長から優秀賞(&地域賞)を、受賞者に授与した。引き続き、今年度より制定された、特別表彰として、優秀企業賞の発表と表彰状の授与が行われた。


大賞受賞者への表彰状授与
(株)サンワホーム
(株)トステム住宅研究所フィアスホームカンパニー
パナホーム(株)
日野建ホーム(株)
  続いて、坂本雄三審査委員会副委員長、ならびに、阿曽香審査委員、田原祐子審査委員、吉田直樹審査委員会専門委員から講評をいただいた。
◇総評(坂本雄三副委員長)
1) 今回は、外皮と設備の総合的な省エネルギー基準、いわゆるトップランナー基準とも言われる国の基準ができ、それを使って評価することとした。審査評価方法の大枠は従来通り視点1、視点2、視点3、視点4と4つ評価のポイントを設けている。視点1については、総合基準ができ、その基準達成率という指標で評価した。また、対象になっているエネルギー用途が、暖房、冷房、換気、給湯に加え、照明と太陽光発電という2つ項目が加わった。
2) 日野建ホームの「ムダの無い家」は、非常にQ値は小さく1.26(U地域)であった。特徴的なのは暖房システムで、全館暖房システムになっていて、ヒートポンプの温水暖房とパネルラジエーターを使ったシステムになっている。今回、トップランナーの基準によって評価されると、基準値は大きな値になり、その基準達成率が高まった。
3) 「フィアスホームLUCE」の仕様は、Q値としては多少大きいが、暖冷房ばかりでなく、照明も省エネを考えているというところで、非常に総合点が高い。各項目満遍なく対策をとっているところが基準達成率に表われた。
4) 今回からは設備の項目(照明・太陽電池)を増やしたが、やはり省エネの基本というのは断熱とヒートポンプということが言える。Q値が小さいということ、その基本を守りつつ、設備の性能、いわゆる総エネルギー、太陽光発電、そのあたりもさらに充実させると、「ゼロエネルギーハウス」などへもつながっていくと思われる。今後の課題としては、地中熱利用などの評価についても精度をさらに高めて行きたい。
各委員による講評資料は下記のテキストリンクをクリックしてください。
(ダイアログが表示されますので、任意の場所に保存してください)
○坂本雄三副委員長は、こちら → (pdfファイル277KB)
○阿曽香審査委員は、こちら → (pdfファイル1,081KB)
○田原祐子審査委員は、こちら → (pdfファイル362KB)
○吉田直樹専門委員は、こちら → (pdfファイル289KB)
坂本副委員長の講評
坂本副委員長の講評
阿曽委員の講評 田原委員の講評
阿曽委員の講評 田原委員の講評
吉田専門委員の講評
吉田専門委員の講評
 続いて、受賞者を代表して、大賞受賞の2社からご挨拶をいただき、最後に事務局から、「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリック2010」のスケジュールが発表され、閉会となった。 

●お問い合わせ
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(財)日本地域開発センター
「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリック」審査委員会事務局

電話:03-3501-6856 FAX:03-3501-6855

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