2007年 4月号
通巻511号

特集 世界遺産

 世界遺産ブームである。地球環境の危機が叫ばれるようになって世界遺産に対する人びとの関心が高まったことや、海外旅行がすっかり大衆化し、「だれも行かなかった秘境」の世界遺産が新しい旅行先として脚光を浴びるようになったことなどがブームの背景にある。地域にも、貴重な文化資源、自然資源としてまちの活性化につなげたいという思惑が広がっている。ブームの背景、世界遺産登録の意義に加えて各地で世界遺産を目指す動きを紹介することを通して「世界遺産」を考える。

<特集にあたって>世界遺産ブーム 
矢作 弘 『地域開発』編集委員・大阪市立大学
世界遺産を考える 
日高 健一郎 筑波大学大学院人間総合科学研究科世界文化遺産学専攻教授
世界遺産とまちづくり 
西村 幸夫 東京大学大学院工学系研究科教授
世界遺産へ“立候補”相次ぐ――観光まちづくりは保存が大前提 
平木 協夫 日本経済新聞社産業地域研究所主任研究員
景観の危機と世界遺産ブランド
瀬田 史彦 大阪市立大学大学院創造都市研究科助教授
世界遺産ブームの背景
矢作 弘 大阪市立大学大学院創造都市研究科教授
世界遺産はまちづくり――平泉
八重樫 忠郎 平泉町教育委員会世界遺産推進室室長補佐
世界遺産育成を通じた地域づくり――近未来やまがた・世界遺産育成プロジェクト
山形県総務部改革推進室政策企画課
地域資源を活かした持続可能なまちづくり――富岡製糸場の世界遺産登録を見据えて
田中 博明 富岡市世界遺産推進部まちづくり課課長
歴史的遺産の保全に向けて――鎌倉の試み
玉林 美男 鎌倉市世界遺産登録推進担当
松本城世界遺産登録に向けて――松本城を市民の力で守る意識の継承を
「国宝松本城を世界遺産に」推進実行委員会
世界遺産をまちづくり、地域活性化にどう生かすか
桑野 正則 彦根市都市計画課
世界遺産をまちづくり、地域活性化にどう生かすか
――小浜市が目指す世界遺産提案内容「若狭の社寺建造物群と文化的景観」
杉本 泰俊 小浜市世界遺産推進室室長
百舌鳥古墳群――堺市
石森 秀三 北海道大学観光学高等研究センター長・教授
協働により石見銀山を未来に引き継ぐために
大田市総合政策部石見銀山課
世界遺産を目指す長崎の教会群
林 一馬 長崎総合科学大学学長、長崎の教会群を世界遺産にする会会長
◎<調査報告>
路面電車復権への試金石 富山ライトレールのブランド戦略(上)
富山県交通政策研究グループ
◎<シンポジウム報告>第2回国土形成計画シンポジウム
「首都圏の目指すべき方向を探る」
――首都圏の国際競争力と人口4千万人の暮らしを支える国土基盤形成戦略
国土交通省関東地方整備局・関東運輸局
◎<連載>四季のにいがた・第7回
踊る街
――新潟市民芸術文化会館専属ダンス・カンパニーNoism
寺尾 仁 新潟大学工学部助教授
◎<地域振興の視点>
国土縮図型大都市(政令指定都市)の誕生
大西 隆 『地域開発』編集長・東京大学
◎<書評>奥田道大・松本康監修、広田康生・町村敬志・田嶋淳子・渡戸一郎編
先端都市社会学研究1『先端都市社会学の地平』
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高木 恒一 立教大学
地域開発文献紹介

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