2007年10月号
通巻517号

特集 地域資源を活かす「地域ブランドづくり」

 近年、地域資源を活用した様々な取り組みによる地域活性化の動きが注目を集めている。最近の動きは、他地域の模倣ではなく、歴史と伝統に基づいた特色を活かすということで、地域住民の誇り・自信を呼び起こし、コミュニティ再生に繋がる動きになったり、観光客集客に繋がっている。全国各地で地域資源、特色を活かした様々な動きが出てきているが、これら自然・気候、景観、町並み、特産品、要素技術、公共交通などに着目した独自の動きを紹介しながら地域活性化へのヒントを探っていきたい。

<特集にあたって>地域資源活用の動き
澤田 正彦 (株)倉敷ケーブルテレビ常務取締役、エルシーブイ(株)取締役
「地域資源の発掘、保全・活用」により新しい魅力を持った北海道を創造する
――「北海道遺産構想」の推進
中村 淳一 北海道企画振興部地域振興・計画局地域づくり支援室地域再生グループ主査
金山杉を生かした街並みづくり100年運動
須賀 稔 山形県金山町産業課商工景観交流係長
「SUWAブランドのものづくり」への挑戦
堀内 義彦 諏訪圏工業メッセ2006企画推進委員長、諏訪商工会議所専務理事
家守事業による地域ブランド戦略の展開について
小松 俊昭 合同会社家守公室代表、金沢工業大学産学連携室コーディネーター
歴史資源の保全と活用 今井町の歴史的町並み保全 第二ステージへ
――地域資源のマネジメントの芽生え
米村 博昭 NPO法人今井まちなみ再生ネットワーク副理事長
地域資源・路面電車の徹底利用からまちづくりへ
岡 将男 路面電車と都市の未来を考える会(RACDA)会長
「まちに灯をともす」 NPO法人倉敷町家トラストの取組み
中村 泰典 NPO法人倉敷町家トラスト代表理事
「坂の上の雲」のまちづくり――地域ブランド構築の視点から
丹羽 由一 (財)えひめ地域政策研究センター常務理事
「オンパク」を通じた地域資源開発と町づくり
鶴田 浩一郎 NPO法人ハットウ・オンパク代表理事、ホテルニューツルタ代表取締役社長
◎<調査報告>
わが国市町村の人口推移と市町村改革

森川 洋 広島大学名誉教授
◎<連載>四季のにいがた・第9回(最終回)
環境再生と地域の再生
――トキの野生復帰と新潟水俣病の地蔵
寺尾 仁 新潟大学工学部准教授
◎<コラム>
地域経済活性化の新手法「エコノミックガーデニング」
 ★内容のページへ
山本 尚史 国際教養大学国際教養学部准教授
◎<地域振興の視点>
緑資源機構の官製談合と地球環境保全時代の森林育成

大西 隆 『地域開発』編集長・東京大学
Library
地域開発文献紹介

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