2008年03月号
通巻522号

特集 「都市論」再考

 都市論は時代の条件を映して再検討され、新しい概念構築が繰り返されてきた。その意味で都市論は時代の産物だが、同時に都市政策を媒介として時代を変える力を備えている。
 経済、社会、文化活動のあらゆる局面においてグローバル化が深化する一方、産業構造の転換、環境容量の枯渇、さらには人口の減少に直面し、都市論はいかに語られ、都市政策にどのような影響を及ぼし、よって「都市のかたち」はいかに変貌していくのだろうか。

特集にあたって
矢作 弘 『地域開発』編集委員・大阪市立大学
日本都市のコンパクトシティ化――計画・デザイン手法と課題
海道 清信 名城大学都市情報学部教授
コンパクトシティ――その実像と虚像
大西 隆 東京大学先端科学技術研究センター教授
地球環境保全と都市経済――米国サステイナブル地域の動向

佐無田 光

金沢大学経済学部准教授
隙間に潜在するサステイナブルシティ論――分断と断層の差異に着目して 
岡部 明子 千葉大学大学院工学研究科准教授
クリエイティブ・シティ再考
後藤 和子 埼玉大学経済学部教授
創造都市の連携と発展――世界創造都市フォーラムを主催して
佐々木 雅幸 大阪市立大学都市研究プラザ所長・大学院創造都市研究科教授
ドイツにおける都市縮退 
大場 茂明 大阪市立大学大学院文学研究科教授
米国中西部の旧製鉄都市ヤングスタウン――縮小都市政策で先頭を走る 
矢作 弘 ジャーナリスト、大阪市立大学大学院創造都市研究科教授
意味空間としての「世界都市」 
加茂 利男 立命館大学公共政策大学院教授
◎<事業報告>
ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリック2007 大賞発表
(財)日本地域開発センター
※当サイトでも「大賞」を発表しています。こちらから →
◎<地域振興の視点>
定住自立の道
大西 隆 『地域開発』編集長・東京大学
◎<書評>世古一穂 編著
『コミュニティ・レストラン』
★内容のページへ
茂木 愛一郎 (株)慶應学術事業会
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