特集　メディカルコンプレックスの可能性
――都市再生の戦略的産業に育つか

　アメリカ中西部、東部の都市では、伝統的な有力地元大学を中核に、地域の総合病院、医療・創薬研究所、バイオ･ベンチャーが集積するメディカルコンプレックスの形成が進展している。メディカルコンプレックス戦略を後押ししているのは、ブーマー世代の高齢者層入りとライフサイエンスの新展開。医療、健康から保健福祉の分野で需要が成長する一方、ライフサイエンスが新たな市場を創出する。高学歴者の雇用から単純労働まで雇用機会の創造力も大きい。日本では、神戸、佐久、福島などが医療関連都市づくりを進めている。