2010年7月号
通巻550号

特集 中山間地域とソーシャル・キャピタル

 中山間地域をめぐる議論がめまぐるしく展開されている。地球温暖化防止手段としての森林、事業仕分けの対象となる中山間地域等直接支払制度、限界集落等々。
  これらの議論は、いずれも都市から、あるいは中央から発せられるものである。現実に中山間地域の振興を支えあるいは衰退を押しとどめているのは誰か、何をしているのかを即地的に分析し、外から何をすることが応援になるのかを考えるきっかけとしたい 。

特集にあたって
寺尾 仁 新潟大学工学部准教授・パリ国際大学都市日本館館長
ソーシャル・キャピタルと中山間地域
西出 優子 東北大学大学院経済学研究科准教授
中山間地域における行政のイニシアチブとソーシャル・キャピタル
澤村 明 新潟大学経済学部准教授
中山間地農業・農村の担い手問題とソーシャル・キャピタル
――新潟県中越地域の集落営農の現状を踏まえて
伊藤 亮司 新潟大学農学部助教
山林の所有・利用とソーシャル・キャピタル
寺尾 仁 新潟大学工学部准教授・パリ国際大学都市日本館館長
中山間地域における地縁組織とソーシャル・キャピタル
渡邉 登 新潟大学人文学部教授
中山間地域における大規模アートイベントとソーシャル・キャピタル
鷲見 英司 新潟大学経済学部准教授
中山間地域の住民と都市の若者の交流によるソーシャル・キャピタル
岩佐 明彦 新潟大学工学部准教授
中山間地域における女性の活動とソーシャル・キャピタル
杉原 名穂子 新潟大学人文学部准教授
ローカル・メディアとソーシャル・キャピタル
北村 順生 新潟大学人文学部准教授
中山間地域における災害復興とソーシャル・キャピタル
福留 邦洋 新潟大学災害復興科学センター特任准教授
地域中核都市からみた中山間地域のソーシャル・キャピタル
鴨井 理紗 新潟市役所市民生活部広報課
世にも不思議な独立集落
鈴木 信之 高根フロンティアクラブ副会長
山里NPO機能の本質・5つの「つなぎ」
関原  剛 かみえちご山里ファン倶楽部専務理事
◎<調査報告>
浅口市/山里に拡がる手延べ麺産地──乾麺のそうめん、うどんに展開
関 満博 一橋大学大学院商学研究科教授
◎<事業報告>
「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリック2009」
・表彰制度について (財団法人日本地域開発センター)
受賞作品紹介

「日向建売NO2」/「Eco-i・サンクス」/「EXシリーズ」/「省エネルギー快適健康住宅『FPの家120』」/
「PCa+S構法 キャストハウス・エコ」/「ウイザースホーム『sola∞ie40』」/
「CLEVERLY HOME『Sunbless』」/「オンリーハウス ソーラー・キューブ」

◎<地域振興の視点>
都心居住の発展と課題
大西 隆 『地域開発』編集長・東京大学
◎<書評>小須戸まち育て協議会/著、寺尾仁・村井豊/共編
『小さな町こそ輝る――小須戸まち育て奮闘記
★内容のページへ
岸本 幸子 特定非営利活動法人 パブリックリソースセンター事務局長

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