2012年9月号
通巻576号

特集 関西は「創造的再生」の先進地
――縮小社会を盛り上げるまちづくりの知恵

 地方圏に次ぐ人口減少が予測されている大阪・関西圏。しかし減少・縮小で余った空間をうまく使おうと自ら知恵を出し体を動かす人びとが、すでに数多くいる。賑わいが途絶えつつある地区に、オリジナルな創意工夫で新たな風が吹き込まれ、再び人びとが憩い楽しむ空間が生まれている。
  「創造的再生」と呼べる、大阪・関西における新たな地域づくりのあり方を論じ、様々な事例を紹介する。

大阪・関西圏の人口減少と「創造的再生」のあり方
瀬田史彦 東京大学大学院工学系研究科准教授
<インタビュー>人口減少を生きる若者たちが「コミュニティデザイン」山崎亮氏に聞く
縮小社会における人・コミュニティと空間の関係
山崎 亮 株式会社studio-L代表取締役
都心部における創造的再生の取り組み――創造界隈形成/A_WAZA style プロジェクト
上野信子 大阪市立大学都市研究プラザ研究員
神戸ものづくり職人大学――地域産業の再生に向けて
三谷陽造 財団法人神戸国際観光コンベンション協会事業部参事
大阪/北加賀屋クリエイティブビレッジ構想
小原啓渡 アートコンプレックス統括プロデューサー
信託による古民家再生――寝屋川市の事例
桐生幸之介 きりう不動産信託株式会社代表取締役
進む高齢化と県営住宅の学生シェアハウス――兵庫県型団地再生、明舞団地での取り組み
久保園洋一 大阪市立大学大学院創造都市研究科客員研究員
京都から始まる農業体験農園「マイファーム」
西辻一真 株式会社マイファーム創業者
◎<寄稿>
被災地の暮らし・仕事・楽しみをとり戻し“次の地域社会”を築く

――真の復興(内発型の復興)を目指して
高村義晴 岩手ソーシャルビジネススクール(インキュベーション担当塾長)
京都大学客員教授・福山市立大学
◎<調査報告>
山形県長井市/東北の典型的な集落営農

――転作大豆を認定農業者が担う「五十川生産組合」
関 満博 明星大学経済学部教授
◎<投稿>研究報告
大都市における都市内分権の可能性と留意点
三浦哲司 同志社大学高等研究教育機構・政策学部助手
◎<投稿>研究報告
韓国農村における内発的発展の試み
――全羅北道鎭安郡
尹 誠國 大阪地方自治研究センター研究員
清水万由子 総合地球環境学研究所研究推進戦略センター特任助教
◎<書評>垣内恵美子・林伸光 編著
『チケットを売り切る劇場
――兵庫県立芸術文化センターの軌跡
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菊池浩史   
Library
※2012年9月号-お詫びと訂正>>>

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