2014年6月号
通巻597号

特集 震災復興とNPO、社会企業家

 2011年3月11に発生した東日本大震災の復旧、復興過程において、NPOや社会企業家が重要な役割を演じてきた。当初は被災者の生活支援で活躍したが、その後、継続的な産業復興支援で興味深い活動を重ねている。本特集では、各地で取り組まれてきた活動を振り返り、地域産業再生におけるその意味を確認し、今後の課題をみていくことにしたい。

特集にあたって
関 満博 明星大学経済学部教授
おらが大槌広場:社会起業家のインキュベーター─震災からの復旧・復興を通じて社会起業家を育てる
山藤竜太郎 横浜市立大学 国際総合科学群 准教授
活動の拠点化と広がり─ 一般財団法人「三陸ひとつなぎ自然学校」のチャレンジ
新張英明 株式会社銀河エナジー 顧問
被災地復興における社会起業家の果たす役割と課題―大船渡市、大槌町の事例から
山本 健 岩手県立大学総合政策学部 准教授
中間支援組織として被災地でアントレプレナーシップを育む
─女川町の未来への希望を育てるNPO法人アスヘノキボウ
立川寛之 八王子市教育委員会生涯学習スポーツ部スポーツ振興課
地域資源の価値を大切に、教育を軸としたまちづくりの形─公益社団法人Sweet Treat 311
姜 雪潔 明星大学経営学部助教
南相馬市:地域中小企業の復興支援に向かう─ 一般社団法人Bridge for Fukushima
加藤裕介 一般社団法人 Bridge for Fukushima
精神障害者の"居場所"づくりに奮闘─NPO法人コーヒータイムの取り組み
長崎利幸 有限会社アーバンクラフト 代表
都市部との連携による事業展開と地域起業家の育成─復興飲食店街「夜明け市場」ほか
中澤裕子 一般社団法人 RCF復興支援チーム
三陸牡蠣復興支援プロジェクト:復興牡蠣オーナー制度─株式会社アイリンク
大西達也 一般財団法人日本経済研究所地域未来研究センター副局長
セキュリテ被災地応援ファンド─小口ファンドが被災企業に与えた勇気と希望、そして新たな課題
遠山 浩 専修大学経済学部准教授
被災事業者に「軽トラ」を貸与、仮設住宅に移動販売─全国商工会連合会が被災地に102台を無償貸与
関 満博 明星大学経済学部教授
◎<特別連載>人口減少社会に求められる自治体の計画行政と計画技術 第3回
地方政府の時代における計画の分権化と仕組み
―地域の課題を地域の住民が解決する地域づくりの実践
長瀬光市 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任教授
◎<研究報告>
定住自立圏構想と定住自立圏の設置の問題点(上)
森川 洋 広島大学名誉教授
◎<書評>ローレンス・J. ベイル、トーマス・J. カンパネラ  編著/山崎 義人、田中 正人、田口 太郎、室崎 千重 訳
『リジリエント・シティ
─現代都市はいかに災害から回復するのか?
★内容のページへ
延藤安弘 NPO法人まちの縁側育くみ隊代表理事
※2014年6月号-お詫びと訂正>>>

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