2005年 9月号
通巻492号

特集 都市再生と地球温暖化対策

 京都議定書が発効し、地球温暖化対策推進法に基づいた政府の「目標達成計画」が決定された。
一方、昨年12月に第8次都市再生プロジェクトとして「都市再生事業を通じた地球温暖化対策・ヒートアイランド対策の展開」が決定され、さらにその具体化に向けて温暖化対策の「モデル地域」の指定がなされている。このように「都市再生」と「地球温暖化対策」の施策連携が動き出し、これを広め、定着させて、省CO2型の都市づくりの実現を図っていくことが、これからの都市政策およびエネルギー・環境政策上の重要な課題となっている。省CO2型都市づくりに関する各省の施策と具体的地域における先進的な取り組みの事例を紹介し、我が国における省CO2型都市づくりのあり方を考える。
特集にあたって 
小澤 一郎 早稲田大学理工学総合研究センター客員教授・JFEスチール(株)特別顧問
都市再生事業を通じた地球温暖化対策の展開 
清水 郁夫 内閣官房都市再生本部事務局次長
新エネルギー政策と都市・地域再生
荒木 由季子 経済産業省資源エネルギー庁新エネルギー対策課長
地球温暖化対策と都市再生への期待
竹本 和彦 環境省環境管理局長
東京都における地球温暖化対策
木村 尊彦 東京都環境局都市地球環境部計画調整課課長
都市再生プロジェクトと温暖化対策
長島 俊夫 三菱地所(株)代表取締役専務執行役員
東京臨海部・都市再生プロジェクトと温暖化対策
町井 章 早稲田大学理工学総合研究センター嘱託研究員
都市再生と環境負荷低減――大阪中之島における事例
北野 剛人 関西電力(株)地域共生・広報室都市再生プロジェクトチームチーフマネジャー
温暖化対策と地域熱源ネットワークシステム
高橋 信之 早稲田大学理工学総合研究センター教授
温暖化対策としての新たな地域エネルギーシステム――産業排熱活用システム
露口 哲男 JFEホールディングス(株)環境ソリューションセンター企画部事業企画グループ副部長
都心型バイオマスエネルギーシステム
櫃本 吾郎 日本環境技研(株)環境システム部リーダー
郊外・ニュータウンにおける太陽エネルギーを軸としたエネルギー供給システム 
関家 一弘・河野 有吾 (株)エックス都市研究所温暖化対策グループ
地方都市中心市街地の再生と温暖化抑制をめざすタウン・エコエネルギーシステムの提案 
長谷川 隆三 (株)エックス都市研究所企画部社会システム室室長代理
多目的広場を活用した太陽熱街区供給システム 
鈴木 陽一 日本環境技研(株)都市システム部特別主管
省CO2型都市づくりの推進に向けて――EUの事例とわが国の課題
小澤 一郎 早稲田大学理工学総合研究センター客員教授、JFEスチール(株)特別顧問
◎<研究報告>
中国におけるメガロポリスの形成と経済成長モデルの転換(下) ――メガロポリスの挑戦
周 牧之 東京経済大学助教授
◎<書評>福川裕一・矢作弘・岡部明子著
『持続可能な都市――欧米の試みから何を学ぶか』
菅 正史 東京大学
◎<新連載>四季のにいがた・第1回
森光の稲刈り――中山間地自治体と地元大学の協働の試み
寺尾 仁 新潟大学工学部助教授
◎<地域振興の視点>
銀座の挑戦  ★内容のページへ
大西 隆 『地域開発』編集長・東京大学

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