2006年11月号
通巻506号

特集 もっと京都らしく

 バブルの時代に成長主義に走って歴史都市の風格を傷めた京都であったが、ここのところ景観形成やまちづくりの面で「品格と風情」を大切に考える市政が打ち出されるようになった。
まちなかでの高層マンション反対や町家保存運動などで京都っ子の意地を示してきた町衆の努力が市政を引っ張り、経済界をよき保守主義に導くことにつながった側面もある。「時を超え光り輝く京都の景観づくり」を議論してきた市審議会報告もまとまり、「もっと京都らしく」の取り組みが加速する。

特集にあたって
矢作 弘 『地域開発』編集委員・大阪市立大学
時を超え光り輝く京都の景観づくり
高谷 基彦 京都市都市計画局都市景観部景観企画課長
町家再生、新段階へ
リム ボン 立命館大学産業社会学部教授
京都市中心部のまちなみ整備 
姥浦 道生 大阪市立大学大学院工学研究科助手
変わる伏見――チェンジ・チャレンジ!まちづくりはエンドレス 
永山 惠一郎 伏見観光協会専務理事、(株)伏見夢工房観光担当部長
「観光都市・京都」の新たな挑戦――観光客5000万人構想に向けて
中野 勝仁 (株)京都総合経済研究所常務取締役調査部長
京都伝統産業の活性化のために
若林 靖永 京都大学経営管理大学院教授
今こそ北山杉の新たな歴史の第一歩を
高橋 武博 京都市産業観光局農林振興室林業振興課長
京都の中小零細商店の組織化による情報化戦略
樋爪 保 合同会社きょうと情報カードシステム 代表社員四条繁栄会商店街振興組合 担当理事
「京都らしい」まちづくりと地区計画
矢作 弘 大阪市立大学大学院創造都市研究科教授
◎<調査報告>
平成17年度国土施策創発調査 「高齢社会における持続可能な地域づくりに関する調査」報告
国土交通省関東地方整備局企画部広域計画課
◎<連載>ジョグジャあれこれ[6/最終回]
ジョグジャの明日
志摩 憲寿 東京大学国際都市再生研究センター(前東京大学大学院工学系研究科)
◎<地域振興の視点>
テレワークと地域振興
大西 隆 『地域開発』編集長・東京大学
◎<書評>矢作弘・瀬田史彦編
『中心市街地活性化三法改正とまちづくり』  ★内容のページへ
大西 隆 東京大学
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