2008年11月号
通巻530号

特集 地域経営戦略を考える

  地域政策の主体が国から地方へと変わりつつある中で、今後も地域間競争はますます激化することが予想される。そこでの優劣の決め手となるのが、地域の進むべき方向性を示す明確な地域ビジョンと、地域がその特徴を活かして企画立案する地域振興プロジェクトを包含した地域経営戦略である。
  本特集では、地域経営を実践していくにあたり、経営主体がどのように地域の現状(課題と可能性)を把握し、多様なステークホルダーを巻き込んでいるのかを紹介することで、地域が一体となった地域経営戦略のあり方について検証を行う。

地域の課題と可能性を発見する「地域づくり健康診断」
大西 達也 (株)日本政策投資銀行地域振興部課長・『地域開発』編集委員
場所文化フォーラムが進める地域経営
後藤 健市 場所文化フォーラム代表幹事、場所文化機構代表
「イグゼあまるめ」が進める地域経営
奥山 賢一 (株)イグゼあまるめ 専務取締役、山形県庄内町副町長
三条市の目指す地域経営戦略
國定 勇人 新潟県三条市長
諏訪地域の地域経営戦略――広域観光について
山田 勝文 諏訪広域連合長、長野県諏訪市長
NPO法人21世紀の真庭塾とともに
辻 均一郎 (株)辻本店代表取締役
市民参加から市民主体へ、地方分権からコミュニティ分権へ――松山市の地域コミュニティ施策
中村 時広 愛媛県松山市長
ネットワーク都市・鳥栖の挑戦
橋本 康志 佐賀県鳥栖市長
◎<調査報告>
農村レストランと攻めの産直の展開
――岩手県葛巻町江刈川集落の取組み
関 満博 一橋大学大学院商学研究科教授
グリーン電力基金の取組み――市民参加の自然エネルギー応援基金
財団法人広域関東圏産業活性化センター(GIAC)グリーン電力基金事業推進室
◎<地域振興の視点>一極集中の再燃(2)
競争から協力による地域振興
大西 隆 『地域開発』編集長・東京大学
◎<書評>宗田好史著
『中心市街地の創造力――暮らしの変化をとらえた再生への道』 ★内容のページへ
竹中 寛 大阪市立大学大学院
◎<書評>日本カラーデザイン研究所著
『地域イメージを活かす 景観色彩計画
 ★内容のページへ
成田イクコ (有)センスアップ・プランニング代表、カラーコンサルタント
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