2009年1月号
通巻532号

特集 関西を考える

 21世紀は「アジアの時代」である。しかし、産業構造の転換と加速する東京一極集中に直面し、関西は相対的な地盤沈下を経験してきた。ことに、中心となるべき大阪に元気がないといわれるが、そうなのか。再編の機会の鍵を握るのは良くも悪くも歴史と文化に育まれてきた関西のローカリズムであろう。そのローカリズムが復権の推進力となるのか、関西に焦点をあてた。

特集にあたって
矢作 弘 『地域開発』編集委員、大阪市立大学
T第427回地域開発研究懇談会「21世紀の関西を考える」より
講演1:「大阪再生への期待」
大西 隆 東京大学大学院工学系研究科教授
講演2「関西企業と台頭するアジア経済圏」
関 満博 一橋大学大学院商学研究科教授
パネルディスカッション 大阪、神戸、京都の創造性を問う」
大西 達也 (株)日本政策投資銀行地域振興部課長
高野 隆嗣 (株)地域計画建築研究所京都事務所計画部長
杉野 幹男 (株)アジアンブルームス代表取締役
瀬田 史彦 大阪市立大学大学院創造都市研究科准教授
(司会)矢作 弘 大阪市立大学大学院創造都市研究科教授
U.論文
関西の民主導のまちづくり
高田 昇 COM計画研究所代表
都市大阪の魅力づくり――人がつながる、人がつなげる
篠原 祥 大阪ガス(株)近畿圏部、都市大阪創生研究会
岸田 文夫 (株)環境開発研究所、NPO法人もうひとつの旅クラブ
柴田 容子 (株)ダン計画研究所、東横堀川水辺再生協議会
水都ジェントリフィケーション――大阪Triangle構想
大野 裕司 関西社会経済研究所総括調査役
モノづくり産業と関西
植田 浩史 慶應義塾大学経済学部教授
住工混在問題と大阪府大東市の実践
立見 淳哉 大阪市立大学大学院創造都市研究科准教授
◎<調査報告>
“コミュニティ”に根ざしたまちづくりの胎動
――ポーランドの古都クラクフの新たな地区再生の動き(後編)
高澤 由美 山形大学大学院ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー研究員
◎<連載>
ナマハゲさんはこう仰る・第5回――超神ネイガー、がんばれ!
山本 尚史 国際教養大学准教授
◎<地域振興の視点>
所有と利用の分離による商店街活性化
大西 隆 『地域開発』編集長・東京大学
◎<書評>大阪市街地再開発促進協議会編
『都市再生・街づくり学――大阪発・民主導の実践 ★内容のページへ
遠藤 薫 東京大学先端科学技術研究センター教授
◎<書評>山ア朗編著・(財)九州経済調査協会・(財)国際東アジア研究センター編
『半導体クラスターのイノベーション――日中韓台の競争と連携 ★内容のページへ
加藤 和暢 釧路公立大学経済学部教授
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