2009年6月号
通巻537号

特集 平成の合併、その後―10年目の軌跡

 1999年ごろから勢い付いた市町村合併を「平成の合併」と呼ぶ。果たして合併の成果は当初のねらい通り上がっているのだろうか。
 地方自治、財政面から検証する一方、合併都市がどのような「都市のかたち」を模索しているのかを探った。また、合併をせずに独立独歩の選択をした自治体のその後の戦ぶりも報告する。

「平成の合併」10年:混迷する「国のかたち」
加茂 利男 立命館大学大学院公務研究科教授
市町合併後の都市計画マスタープランの見直しについて
――「集約型多核都市構造」への転換を目指して
牧島 昌博 長崎市都市計画部都市計画課計画係長
新市建設の夢と合併後のまちづくり
――中心なき多極ネットワーク型都市構造を目指した合併市の可能性
磯崎 広之 ※「崎」 → 正しくは、山偏に「立」「可」 丹波市企画部企画課主査
期待はずれの合併優遇策と周辺部衰退の心配
――合併前後の財政問題と財源配分の分析から
中瀧 清文 旧井川町長(徳島県三好市)
平成の合併と地域医療――市立病院としての取組み
福田 誠 上天草総合病院副院長・地域医療連携室長
有限責任法人を自治体内自治組織として活用――旧明宝村(岐阜県)
矢作 弘 大阪市立大学大学院創造都市研究科教授
合併せずに、内発的発展の道を探る
春日 隆司 北海道下川町地域振興課長
「平成の合併」と基礎自治体の財政運営
森 裕之 立命館大学政策科学部教授
定住自立圏構想の推進について
山崎 重孝 ※「崎」 → 正しくは、山偏に「立」「可」 総務省自治行政局地域自立応援課長
◎<事業報告>ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリック2008
選考理由と総括
坂本 雄三 ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリック審査委員会副委員長、
東京大学大学院工学系研究科教授

☆大賞作品紹介
  「無暖房住宅ハイパーエコシリーズ0.7」
  「無暖房住宅ハイパーエコシリーズ0.9」
株式会社サンワホーム
  「エルソラーナ」 パナホーム株式会社

★内容のページへ (PDF 1,211KB)
◎<地域振興の視点>
パンチが利かなくなった日本の地域政策
大西 隆 『地域開発』編集長・東京大学
◎<書評>南眞二・馬場健 著
『まちづくり基本条例を創る―新発田市に見る市民と行政の協働に向けた取り組み』
★内容のページへ
寺尾  仁 新潟大学工学部准教授
※2009年6月号-お詫びと訂正>>>

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