2009年7月号
通巻538号

特集 東京臨海副都心開発のこれまでとこれから

  埋立地に副都心という案が種々の議論を呼んだと同時に、バブル期に開始された後、経済社会変動に見舞われるという特異な経過をたどった東京都の臨海副都心開発を改めて振り返る。 巨額の損失を出し、失敗した事業の烙印を押される一方で、展示場や娯楽施設が多くの来訪者を集めるという機能を果たしており、将来の可能性を感じさせる。東京都という公的主体の開発事業のどこに失敗の原因があったのかを整理し、教訓を導くとともに、都民の財産として臨海副都心をどのように位置づけ、利用していくべきかを展望する。

特集にあたって
大西 隆 『地域開発』編集長・東京大学
臨海副都心開発の変遷と課題
三島 富茂 総合環境研究室代表
臨海副都心開発と土地利用――失敗の教訓と課題
大西 隆 東京大学大学院工学系研究科教授
臨海開発の財政構造
伊藤 久雄 (社)東京自治研究センター研究員
臨海副都心開発をその推進体制から見て
畑山 弘 総合環境研究室事務局長
臨海部副都心開発と市民参加
辻 利夫 NPOまちぽっと事務局
国際・国内ネットワークと臨海部
伊藤 久雄 (社)東京自治研究センター研究員
東京臨海副都心開発に関する年表
奥田 裕之 NPOまちぽっと事務局
◎<調査報告>
集落でそば屋と農産物直売所を展開──山形県長井市伊佐沢地区の取組み
関 満博 一橋大学大学院商学研究科教授
◎<連載>
ナマハゲさんはこう仰る・第7回――かだれ、かだれ、バスケで秋田を盛り上げれ!
山本 尚史 国際教養大学准教授
◎<事業報告>ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリック2008
審査委員講評
阿曽 香 ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリック審査委員会委員、
株式会社リクルート住宅総研主任研究員
田原 祐子 ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリック審査委員会委員、
株式会社ベーシック取締役社長

☆特別賞作品紹介
  「両断熱工法『凛』」 株式会社島野工務店
  「ファースの家」 株式会社福地建装
  「シャーネッツi」 株式会社松島組

☆特別賞・優秀賞作品紹介
  「SUPER WALL STYLE/スマートパッケージ 枠組壁工法」 (特別賞) トステム株式会社
  「SUPER WALL STYLE/スマートパッケージ 軸組工法」(優秀賞)

★内容のページへ (PDF 789KB)
◎<地域振興の視点>
オランダ式まちづくり
大西 隆 『地域開発』編集長・東京大学
◎<書評>栢原英郎 著
『日本人の国土観―地球時代への指針
★内容のページへ
今野 修平 元大阪産業大学大学院教授
◎<書評>海老塚良吉・寺尾仁・本間義人・尹載善 著
『国際比較・住宅基本法―アメリカ・フランス・韓国・日本
★内容のページへ
阪東美智子 国立保健医療科学院建築衛生部主任研究官
※2009年7月号-お詫びと訂正>>>

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