2011年7月号
通巻562号

特集 都市再生特別措置法の成果と課題

 都市再生特別措置法が施工されて来年で満10年を迎える。
  「都市を造営する」ことは本来100年の計である。当初、「景気対策として打ち出された都市再生政策あり、グランドデザインが欠落している」「大都市の再生に偏重し、地方都市を軽視している」などと批判された。この間の歩みを検証し、達成されたこと、今後の政策展開に引き継がれるべきことを総括する特集である。
  東京の変容、地方都市再生の成果、課題を事例を通して紹介する。

特集にあたって
矢作 弘 『地域開発』編集委員・龍谷大学
都市再生特別措置法の成果と課題
大西 隆 東京大学大学院工学系研究科教授
都市再生特別措置法に基づく施策の推進状況および充実に向けた取り組みについて
長谷川貴彦 内閣官房地域活性化事務局企画官
都市再生特別地区の進捗状況と都市計画等の特例について
二木洋子 高槻市議会議員
矢作 弘 龍谷大学政策学部教授
小泉都市再生とは何だったのか?
――市民、住民の視点、そして東日本大震災後の日本状況から
小泉秀樹 東京大学大学院工学系研究科准教授
都市再生特別措置法と都市計画
野口和雄 都市プランナー
東京都心市街地の変貌――これまでとこれから
小野道生・関口太一 株式会社都市計画設計研究所
「都市再生」政策を再考する――10年後の課題から
町村敬志 一橋大学大学院社会学研究科教授
東京の超高層建築物にみる都市再生特別措置法の10年
植田剛史 日本学術振興会特別研究員PD・慶應義塾大学
高松市丸亀町商店街と都市再生特別措置法
福川裕一 千葉大学大学院工学研究科教授
高槻駅周辺都市再生緊急整備地域
二木洋子 高槻市議会議員
◎<講演>伊藤滋の東京グランドデザイン2030 第1回
日本の成長を牽引する国際都市・東京
伊藤 滋 早稲田大学特任教授
◎<寄稿>
「ライフスタイルのブランド化による都市・地域づくり」の担い手と方向性
――共助・共同のための組織体の多層的展開による実践
高村義晴 内閣官房地域活性化統合事務局参事官
◎<寄稿>
みんなでつくるまちあかりってな〜に
豊留孝治 照明デザイナー・パナソニック電工株式会社照明事業本部
◎<調査報告>
高知県香南市[旧夜須町]/JA女性部から発展した道の駅併設直売所
──法人化に向かう「やすらぎ市」
関 満博 明星大学経済学部教授
◎<特別連載>復興へ! 東日本大震災・その3
「東北復興私案」──社会的共通資本全般に目配りを
佐藤 淳・入江貴裕 株式会社日本経済研究所
◎<地域振興の視点>
復興の手掛かりを与える文献
大西 隆 『地域開発』編集長・東京大学
◎<連載>パリ学生寮街からの手紙 第4便
寄付と開発 ──財団
寺尾 仁 パリ国際大学都市日本館館長

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