2011年11月号
通巻566号

特集 災後の東京―震災に向き合う大都市

 東日本大震災の津波被災地では復興への取り組みが次第に本格化し、一方で原発事故被災地では、長期にわたる復興過程にどう対処するのか本格的な議論が始まろうとしている。
 本特集では、東京に目を向けて、震災とその教訓を考えることにし、今回の災害で東京では何が起こったのか、特に3・11後に東京に求められる脆弱性の克服、防災力強化とは何かを考える。

特集にあたって
大西 隆 『地域開発』編集長・東京大学
東京都防災計画の「想定外」を探る
畑山 弘 東京都財務局非常勤職員
帰宅困難者支援と企業の責任
細木博雄 NPOまちぽっと研究員
計画停電がわれわれに突きつけたもの
三島富茂 総合環境研究室代表
「応急仮設住宅」をめぐって
平野正秀 東京都都市整備局非常勤職員
災害弱者への施設環境面からの対策
三島富茂 総合環境研究室代表
“超高齢社会型災害”と都市のコミュニティ
辻 利夫 NPOまちぽっと事務局長
来るべき大震災への備え――耐震化率の早期向上が急務
矢沢秀周 エーピーエヌ設計株式会社代表取締役
エネルギー政策の転換と夜の都市景観形成
山岸達矢 法政大学大学院政策創造研究科博士後期課程
東京――地方の関係見直しから再構築へ
伊藤久雄 公益社団法人東京自治研究センター研究員
再考・首都機能移転
大西 隆 東京大学大学院工学系研究科教授
都・国の防災計画と3・11大震災の各地実態、見直し動向一覧
畑山 弘 東京都財務局非常勤職員
◎<寄稿>
ライフスタイルのブランド化による復興の地域づくり
――問題の本質と求められる方向
高村義晴 東大まちづくり大学院・持続可能なまちづくりプロジェクトチーム、
京都大学客員教授、福山市立大学
◎<調査報告>
広島県東広島市における大規模集客施設の展開――道の駅「湖畔の里福富」
河内良彰 広島大学大学院総合科学研究科博士後期
◎<連載>商工会議所が取り組む観光振興 第4回
地域資源を活用した観光振興:浜松商工会議所
──浜松地域ブランド「やらまいか浜松」と「うなぎ」を核にした取り組み
千葉雅崇 日本商工会議所流通・地域振興部
◎<書評>アンソニー・フリント 著/渡邉泰彦 訳
『ジェイコブズ対モーゼス――ニューヨーク都市計画をめぐる闘い
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茂木愛一郎 慶應学術事業会代表
◎<書評>山崎 亮 著
『コミュニティデザイン――人がつながるしくみをつくる
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瀬田史彦 大阪市立大学大学院
◎<書評>根本祐二 著
『朽ちるインフラ――忍び寄るもうひとつの危機
★内容のページへ
風岡宗人 特定非営利活動法人環境市民
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