2011年12月号
通巻567号

特集 東日本大震災からの産業復興

 東日本大震災後の最大の焦点として「雇用の確保」「地域産業の再生」が注目されている。被災地域は範囲が広く、地域産業、中小企業の被災状況は実に多様である。地震による建物の倒壊、機械の転倒などの被害からは比較的早く立ち直っているものの、津波被害は漁業、水産業のみならず、農業部門にも大きな被害を与えた。加えて福島第一原発による放射能被害はいまだ収束しない。各地で必死の取り組みが開始されているが、事態は思うようには進んでいない。このような点を受け止め、本特集では、特に水産関連産業などの伝統的な地域産業分野に注目し、その置かれていた基本的な構造、被災の状況、その復旧・復興の状況、今後の課題というべきものをみていくことにしたい。

特集にあたって
関 満博 『地域開発』編集委員・明星大学
大船渡市、陸前高田市における産業復興
山本 健 岩手県立大学総合政策学部准教授
三陸小規模漁村の被災と復興の課題――宮城県気仙沼市唐桑地区の取り組み
関 満博 明星大学経済学部教
原子力災害からの産業復興――福島県浪江町の取り組み
長崎利幸 有限会社アーバンクラフト代表
被災中小企業が求めるリスクマネーの調達――岩手県沿岸被災地からの考察
遠山 浩 専修大学経済学部准教授
被災地の雇用の状況と産業復興――経営者の果敢な判断で復活を目指す
山藤竜太郎 横浜市立大学国際総合科学群准教授
水産加工業の産業復興と新たな仕組みの構築――岩手県釜石市と大船渡市の事例から
松永桂子 大阪市立大学大学院創造都市研究科准教授
産業復興のマーケティング――地方と都市をつなぐインターフェースを作れ
古川一郎 一橋大学大学院商学研究科教授
産業復興と電力改革
橘川武郎 一橋大学大学院商学研究科教授
産業復興の現場の取り組みと課題――阪神・淡路から東日本を考える
三谷陽造 財団法人神戸国際観光コンベンション協会参事
◎<寄稿>
「ライフスタイルのブランド化による地域づくり構想」と新たな国家戦略
――地方に目を向ける新たな田園生活戦略
高村義晴 東大まちづくり大学院・持続可能なまちづくりプロジェクトチーム、
京都大学客員教授、福山市立大学
◎<連載>商工会議所が取り組む観光振興 第5回
平成22年度きらり輝き観光振興大賞「振興賞」受賞:諏訪商工会議所(長野県)
──諏訪の観光振興「すわ“通”リズム」の展開
前田亞里崇 日本商工会議所流通・地域振興部
◎<書評>伊藤滋・奥野 正寛・大西 隆・花崎正晴 編
『東日本大震災復興への提言――持続可能な経済社会の構築
★内容のページへ
戸田 香 大阪市立大学大学院創造都市研究科
◎<書評>学芸出版社編集部 編
『「東日本大震災・原発事故」復興まちづくりに向けて』
★内容のページへ
石田徳治 大阪市立大学大学院創造都市研究科

『地域開発研究懇談会』開催一覧(2011.1〜11)

『地域開発』総目次(2011.1-11)

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