2012年12月号
通巻579号

特集 商店街は今! 新たな役割と可能性

 中心市街地の空洞化が叫ばれて久しい。その象徴である商店街においても、
業況悪化や廃業による空き店舗の増加で、「シャッター通り」と化した地域が数多くみられる。しかしながら、高齢化社会の到来に伴う都心回帰等により、新たな住民のコミュニティの核、生活の場として、商店街の存在(機能)に再び注目が集まっている。
 本特集では、住民参加イベントや新たな担い手の導入等、全国各地での商店活性化の取り組みの紹介を通じて、今後の商店街に求められる役割と可能性について検証したい。

特集にあたって
大西達也 『地域開発』編集委員、株式会社日本政策投資銀行
なぜ、いまなお商店街なのか
石原武政 流通科学大学商学部特別教授
<インタビュー>
商店街が進める「自助・互助・公助」のまちづくり
竹本慶三 させぼ四ヶ町商店街振興組合理事長
子どもの歓声が戻った名寄市の商店街
――女性の参画と大学との連携による新たな取り組み
酒本 宏 株式会社KITABA代表取締役社長
三陸被災商店街の復興モデルを目指して
――岩手県宮古市中心市街地商店街
東 朋治 有限会社協働研究所取締役
イメージアップ戦略で、まちを活性化
――多様な主体の連携により実現する、まち育て・人育て
藤田とし子 柏市ブランディングアドバイザー、まちとひと 感動のデザイン研究所代表
自立分散型プラットフォームによる地域の担い手づくり
――長野県下諏訪町/御田町商店街での事例
原 雅廣 NPO法人匠の町しもすわあきないプロジェクト専務理事
「らしさ」を守り続けていくために――岡本地区のまちづくりに30年関わって
橋谷惟子 美しい街岡本協議会会長
岩国市中通り商店街の軽トラ新鮮組! 街おこしは里山を使え
藤田信雄 岩国市中通商店街振興組合副理事長
混浴温泉世界でまちづくり――創造都市を目指す別府の試み
三浦宏樹 株式会社日本政策投資銀行大分事務所長
全国商店街支援センターの支援事業の概要と活用について
上田 弘 株式会社全国商店街支援センター事業統括役
◎<調査報告>
広域人材マッチングが地方公共団体の組織力を強化する
――地方公務員の再任用義務付けが職員年齢構成に与える影響と、職員マネジメント再考の必要性
島尻譲司 株式会社日本政策投資銀行地域企画部調査役
◎<調査報告>
富山県高岡市/年配者主体の「北陸平野型」集落営農
――育苗から乾燥までのフルセット装備「春日営農組合」
関 満博 明星大学経済学部教授
◎<書評>小谷部育子 + 住総研コレクティブハウジング研究委員会 編著
『第3の住まい
――コレクティブハウジングのすべて
★内容のページへ
小杉 学 東北工業大学准教授
◎<書評>大西 潤 編著
『〈政府〉の役割を経済学から問う

★内容のページへ
永田長生 新島学園短期大学講師

『地域開発』総目次(2012.1〜12)


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