2011年5月号
通巻560号

特集 ライフスタイルのブランド化

 地域がグローバル化の波にさらされていると言われる。確かにわれわれが手にするものは、たとえ昔から日常的に使ってきた製品であっても、どこで作られているのか分からなくなった。
  しかし一方で、安いからではなく、それが使われてきたライフスタイルに共感を覚え、遠くで作られ、使われてきた物を求めるケースも増えている。無国籍のグローバル化と、地域にこだわるグローバル化がともに進んでいるといえよう。 ライフスタイルのブランド化とはまさに後者の可能性を探ろうとする特集である。

特集にあたって
大西 隆 『地域開発』編集長・東京大学
ライフスタイルのブランド化――国際性と地域性
大西 隆 東京大学大学院工学系研究科教授
地域の活性化と「総合特区制度」
和泉洋人 内閣官房地域活性化統合事務局長
「ライフスタイルのブランド化による地域戦略」の政策的意味と理論化
高村義晴 内閣官房地域活性化統合事務局参事官
魅力的な都市空間の再生×ローカルライフのブランド化=スマート・シュリンク
福川裕一 千葉大学大学院工学研究科教授
ライフスタイルのブランド化による地域活性化:実務家の立場から
西郷真理子 都市計画家・建築家、株式会社まちづくりカンパニー・シープネットワーク代表取締役
新生相良藩神城文化の森:日本、木の文化の地域づくり
――自然・季節観に抱かれた暮らし方を生かした地域づくり
藤田 勲 一般財団法人神城文化の森藤田財団理事長
自転車と食の起業家として
廣瀬将人 ナチュラルスタイル有限責任事業組合職務執行者、有限会社アイヴエモーション代表取締役
地権者によるまちづくり会社の発想
古川康造 高松丸亀町商店街振興組合理事長
高松丸亀町商店街「まちのシューレ963(くるみ)」
石村由起子 プロ デューサー
地元工務店方式のまちづくり
伊藤光男 株式会社黒壁代表取締役常務
スローライフの体験できる「長浜暮らし」の提案
中村敬子 「季の雲ゲストハウス」運営
団地活性化プロジェクト「横浜若葉台団地」における取り組み
山本博志 神奈川県住宅供給公社理事長
◎<寄稿>
「ライフスタイルのブランド化による地域づくり構想と新たな国づくり:
:地方の多彩な暮らし方を機軸とする国づくり
高村義晴 内閣官房地域活性化統合事務局参事官
◎<調査報告>
行政苦情救済を通じた地域開発の諸相 ──公的オンブズマン(ombudsman)制度に焦点を当てて
濱崎 晃 川崎市市民オンブズマン専門調査員
◎<特別連載>復興へ! 東日本大震災・その1
岩手県沿岸地域の産業復興の課題──持続可能な私たちの「未来」に向けて
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関 満博 明星大学経済学部教授
◎<地域振興の視点>
東北地方太平洋沖地震災害からの復興
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大西 隆 『地域開発』編集長・東京大学
◎<連載・最終回>地域資源∞全国展開プロジェクト 第8回
小山商工会議所:「かんぴょう」の食材化と「かんぴょううどん麺」の開発プロジェクト
──かんぴょうの新たな可能性を探る
前田亞里 日本商工会議所流通・地域振興部
◎<書評>日本ファンドレイジング協会 編
『寄付白書2010――GIVING JAPAN 2010
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深尾昌峰 京都地域創造基金理事長
◎<事業報告>
「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリック2010」――受賞作品紹介
★内容のページへ

一般財団法人日本地域開発センター

※2011年5月号-お詫びと訂正>>>

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